白龍と蓮と観音手の贈り物

友人が手術から回復したことと誕生日が近かったことから、何かしらプレゼントがしたいと思い立ちデザインした作品のご紹介します。

数年前からpebeoというフランスの画材を使って作品を作っていたので、それを使用して作ることにしました。デザインをするにあたって、まずは何をモチーフにするかを考える所から始めるのですが、友人の性格、印象、好きなもの、開業したお店などをイメージしメモを取っていきます。今回は「白龍」「月」「癒し」をメインにしようと決め、今度はそのモチーフをどう表現するかを考えるのですが、ここで難しいのがレイアウト。龍を大きめに扱うかどうか、月を満月または三日月にするか・・・などなど恐ろしいほどのレイアウトパターンがあって勿論正解はどこにもない。

私は仕事でIllustratorというレイアウトソフトを使っているので、そのままPC上でデザインすることに慣れているけど、こういうイメージ作品となるとすぐデザインできないので、まずは紙にどうレイアウトするかを描きまくる。コレだーー!と思うまでひたすら描きまくる。せっかちな私は早く完成させたくてたまらないのだけど、デザインが出来上がらなければ進まないので、この工程が一番苦労します。

すっかりPC作業に染まってしまったので雑なラフ(手描き)では完全に仕上がっていないので、それを元にして改めてPC上でレイアウト作業を行います。微調整を何度も繰り返して出来上がったデザインを線画にして出力し、ガラスの下に置いていざ実作業の開始。ここからはただただ楽しい作業なのでテンションあがりまくります!

ゴールドのアウトライナーを使用

早く色付けしたい所だけど、グッと我慢して24時間乾燥させます。それをしないと剥がれやすくなるのです。(ドライヤーで乾燥させる手もあるけど・・)ちなみに、失敗したな〜と思ったら綿棒で拭き取るか、半乾きの状態ならキレイに剥がれます。完全に乾燥するとしっかり張り付いて取れませんので注意。

茎の部分はmoonとvitrailを混ぜています。

待ちに待った色付けもpebeoのガラスペイント専用のヴィトラーユと、塗るだけで質感のあるムーンを使って塗っていきます。ガラスの下には白地のタオルを敷いて作業すると傷もつかず動かしやすくて、尚且つ色の確認もしやすい。細かい作業なので爪楊枝を使用します。塗る際に注意しないといけないのが、線同士に隙間があると液が漏れるので慎重に塗り進めることが大事(自分に言い聞かせ)

手の色はmoonのサンド。雲はvitrailの白。
蓮の花はmoonとprismの組み合わせ。龍はmoonのパールを使用。
完成がこちら。額に入れるとコレまた雰囲気がでます。

全て塗り終え早速額にはめ込んだところまさかの出来事が・・・ガラスが額で隠れてしまう見え寸を考慮せずにレイアウトしたもんだから、全体的に余裕がなくギチギチな感じになってしまった。ショック!!!早く塗り始めたくて焦ってしまったのかも(涙)出力した時点で額にはめ込むのは基本なのにこのバカバカバカモンが!!もう後戻りはできないのだけど、下地に紺色の和紙を敷いた事でとても雰囲気が良くまとまったので一安心しました。

友人もとても喜んでくれたこの作品。渡す前日にダイニングテーブルに置いていたら、2歳の息子がパンパンと手を併せてペコとお辞儀をするではありませんか!しかも何度も!!思わず二度見しちゃったのだけど、私の影響で神社参拝が好きになってしまった息子なので、思わず拝んじゃった?のかも??でも鳥居を描いている訳でもないのになぜ・・・今だに謎な出来事なんだけど、贈り物としてお許しが出た様なそんな気がしてめちゃくちゃ嬉しい気持ちになりました。